日本の伝統食を見直して生活習慣病の予防を
こんにちは。
世間一般はゴールデンウィーク待っただ中ですが、私には関係ありません(笑)。
今日は生活習慣病について。
普段から悪者にされがちな中性脂肪ですが、
生体にとって非常に重要な細胞膜の一部になったり、
ステロイドホルモンや胆汁酸の材料になったり、また脳・神経の構成成分として
人が活動していく上で重要なエネルギー源です。
食後は食べた脂肪、たんぱく質、糖質、ビタミンなどが血液中に入っていきます。
それらを材料として、肝臓で中性脂肪が合成されます。
合成された中性脂肪は血液によって全身に運ばれ、エネルギー源となり、
余ったものは皮下脂肪として蓄積されます。
これらが適度にあれば何の問題もありませんが、皮下脂肪や血液中の中性脂肪が
過剰(空腹時採血で150mg/dl以上)になると
・肥満 ・メタボリックシンドロームになり、さらに糖や脂肪の代謝がうまくいかなくなり
↓
・動脈硬化が進行
・高血圧症
・糖尿病
・痛風などの 生活習慣病が発症
血中に脂質が増加すると血管の中に血液の塊を作りやすくさせることにより、
↓
最悪の場合は脳梗塞、心疾患などの人生を壊す病気が発症します。
参考までにコレステロールが高い方の低い方に対する
虚血性心疾患の相対的危険度は1,68倍です。
この悪循環をストップさせるために運動はもちろん、やはり食事の摂り方を変える必要があります。
具体的には
・飽和脂肪酸(バター、チーズ、加工肉、赤身の肉、ベーコン、ハムなどの動物性の脂に多く含まれるもの)
の多い食品を摂りすぎない。
・トランス脂肪酸(マーガリン、ファットスブレット、ショートニングなどがあり、これらを材料とした
パン、ケーキ、スナック菓子、パイ、クッキー、クリーム、マヨネーズ、使い古した天ぷら油など)
の摂取を控える。
・大豆や大豆製品、野菜、果物を充分に摂る。
最後に今、最も推奨されているのは青魚などに多く含まれている
DHAとEPAという2つの不飽和脂肪酸です。
これらは血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させ、炎症や血栓を防ぐ働きがあります。
EPA,DHAの多い青魚として
・クロマグロ・ぶり・さんま・いわし・さば・はまち etc
魚を食べる人ほど長生きすることも分かっています。
「お肌は内臓の鏡」と
言われているように、上記の食事の摂り方はもちろん美容にも通じますので
ぜひ摂り入れてくださいね。